【初心者必見】現役Webライターがリサーチ方法やコツを解説

質の良い記事を書くためには、文章スキルだけでなくリサーチ能力もかかせません。

ですが、「リサーチにどれくらい時間をかければいいのか?」「何をどうやって調べればいいのか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、Webライティングにおけるリサーチ方法やコツ、注意点について解説します。

正しくリサーチができれば、本文執筆にかかる時間も大幅に短縮できます。現役Webライターの視点もまじえてお話ししますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

Webライターにとってリサーチが重要な理由

Webライティングにおける時間の比重は「リサーチ8割、執筆2割」と言われています。

これは、Webライティングの本質が文章を書くことではなく、読者の悩みに対する回答をわかりやすく伝えることであるためです。

つまり、リサーチする際には「読者がどのような情報を求めているのか?」を徹底的に調べあげる必要があります。

必要な情報さえ集めてあげれば、あとはそれらを整理し肉付けしてあげるだけ。そのため、Webライターにとってリサーチの重要性は非常に高いといえます。

Webライターのリサーチ方法

記事を執筆する際には、リサーチを以下の手順で行います。

  • 想定する読者(ターゲット)を決める
  • 関連する検索キーワードを調べる
  • 読者の検索意図やニーズを整理する
  • 記事の構成を検討する
  • 本文執筆に必要な情報を集める

想定する読者(ターゲット)を決める

最初に行うのは、想定する読者のターゲット層を決めること。クライアント側で指定がある場合は、そちらにのっとって記事を書くようにしましょう。

たとえば「Webライターの稼ぎ方」に関する記事だとしても、どの程度稼ぎたいのかによって書くべき内容は変わってきますよね。

ターゲット層を明確にすれば、より読者のニーズに特化した記事が書けるようになります。

でもターゲット層を絞るより、いろんな人に向けた記事の方がいいんじゃないの?

幅広いユーザーを対象にすると、かえって内容が希薄化し、誰にも刺さらない記事になってしまいがちです。

まずは特定の読者に対して、ピンポイントで問題解決につながるような記事を書くようにしましょう。

関連する検索キーワードを調べる

想定する読者が決まったら、次に関連する検索キーワードを調べます。

具体的には、「サジェストキーワード」と「関連キーワード」の2つをチェックすればOK。

  • サジェストキーワード:検索窓に入力する際、候補として表示されるキーワード
  • 関連キーワード:Google検索した際、1ページ目の最下部に表示されるキーワード

関連する検索キーワードを調べると、ユーザーが他にどのような情報を必要としているのかを深堀りできます。

キーワードを検索する際は、閲覧履歴の影響を受けないよう、ブラウザをシークレットモードにしてから調べるようにしてくださいね。

読者の検索意図やニーズを整理する

関連する検索キーワードを調べたら、読者の検索意図やニーズを整理していきましょう。

具体的には、以下の観点で整理を行っていきます。

  • 読者が一番知りたいことは何か
  • なぜそれを知る必要があるのか
  • あわせて知っておくべき情報はあるか
  • この記事を読んだ後に、読者はどのような行動をとるか

これらの作業は「ペルソナ設定」と呼ばれており、想定する読者像の具体化につながります。

読者の検索意図やニーズを整理しておくと、記事に書くべき内容をより明確にできるので、一つひとつ丁寧に紐といてみてください。

記事の構成を検討する

読者の検索意図やニーズを整理できたら、いよいよ記事の構成を作っていきます。

でも、いきなり本文から書いた方が記事が早く書けるんじゃない?

記事を書くうえでは、必ず本文より先にテーマや見出しを決めるようにしましょう

構成なしで本文を書き始めてしまうと、途中で主張がぶれてしまったり、何が言いたいかわからない記事になってしまうことがあります。

見出しを決める際には、読者がどのような順番で情報を知りたいか?を意識して整理するようにしてみてください。

本文執筆に必要な情報を集める

記事の構成が決まったら、あとは執筆するために必要な情報を集めるだけ。

集めた情報は、見出しごとに箇条書きでメモしていきましょう。この際、前後の流れや文章表現などは気にせず書いてしまって構いません。

このステップで重要なのは、読者の悩みを解決するために必要な情報を集めることです。

情報さえ集めておけば、あとはその内容をもとに文章を書き起こすだけなので、執筆時間も短く済みます。

参考になりそうなサイトやデータなどが見つかった場合は、そちらも忘れずURLをメモするようにしてくださいね。

Webライターがリサーチするときのコツ

Webライターがリサーチを行う際に意識しておきたいポイントは、以下の5つです。

  • 検索上位の記事を参考にする
  • 信頼性の高いサイトを利用する
  • Yahoo知恵袋を確認する
  • 情報は多めに集めておく
  • Chromeの拡張機能を利用する

検索上位の記事を参考にする

検索結果の上位にある記事は、すなわち検索ユーザーの求める情報に近い記事ということ。

記事の内容をいくつか読んでいけば、読者がどんな人物像なのか、どのような情報を必要としているかの傾向がつかめます。

タイトルや見出しの内容をチェックし、自分の記事構成に不足している内容があれば付け加えるようにしましょう。

ただし検索結果の上位にある記事が、必ずしもユーザーのニーズに合致しているとは限りません。記事の構成や内容を過信せず、あくまで参考程度にとどめてください。

またリサーチを行う際は、忘れずブラウザをシークレットモードにしてから調べてくださいね。

信頼性の高いサイトを利用する

記事を書くうえでは、信ぴょう性のある事実をベースにすることが重要です。

信頼性の高いサイトのURLを掲載すれば、Google検索から「権威性の高い情報を参照している」と判断されますし、SEO的にも高い評価を得られます。

一方で誤った情報を書いてしまうと、メディアの信頼性に関わってしまうことも。そのため、どこから情報を得るかは大事になってきます。

具体的には、公的機関や認知度の高い企業サイト、学術論文などを参考にするのがおすすめです。

より権威性の高いサイトから情報を得たい場合は、まとも検索などのツールもあわせて活用してみてください。

まとも検索|公的機関や医療機関、論文限定で検索できるサイト

Yahoo知恵袋を確認する

リサーチを行う際、Yahoo知恵袋のようなQ&Aサービスを利用するのも一つの手です。

Yahoo知恵袋で質問する理由は、検索しても自分の求めるピンポイントな情報が見つからないため。

つまり、Yahoo知恵袋で質問されている内容には、検索結果には出てこない読者のリアルな悩みや知りたい情報が隠されています。

投稿内容やベストアンサーを読み解いていけば、検索するユーザー像も深堀りにもつながるでしょう。

ユーザーがどのような情報を必要としているのか、どのような回答を求めているのか。検索キーワードに対する本質的なニーズを把握し、より読者の要望にそった記事を書くことようにしてみてください。

情報は多めに集めておく

記事を書きながらわからない部分を調べ、執筆に戻ってはまた調べ…と進めるのは、あまり効率の良い進め方ではありません。

2つのタスクを同時にこなそうとすると、思考のリソースが割かれてしまい、かえって時間がかかってしまいます。

そのため、リサーチを行う際は、本文の量に対して多めに情報を収集しておくようにしましょう。

たとえ既定の文字数より多くなってしまっても、不要な情報をあとから削ればいいだけ。

あとから追加でリサーチするよりも短時間で済むので、余裕をもって情報を集めるようにしてみてくださいね。

Chromeの拡張機能を利用する

Chromeの拡張機能を使うと、より効率的にリサーチが進められます。

具体的には、以下の拡張機能がおすすめです。

Ubersuggest

キーワードの月間検索数や、サイトのドメインパワーを確認できる

Google Scholar ボタン

Webを閲覧しながら学術論文を検索できる

DeepL翻訳

ブラウザを開いたままDeepL翻訳にアクセスし、テキストを翻訳できる

Glarity-Summary

YouTube動画やWebページの内容を、ChatGPTを使って要約・翻訳してくれる

ato-ichinen

Google検索結果を、直近1年以内のものに限定して表示してくれる

たとえばUbersuggestでは、検索キーワードの月間検索数や競合サイトのドメインパワーを確認できます。そのため、キーワード選定や関連キーワードの優先度をつける際に役立ちます。

リサーチはとくに時間のかかる作業なため、ツールを活用して効率化を図るようにしましょう。

Webライターがリサーチするときの注意点

Webライターがリサーチを行う際に注意したいポイントは、以下の4つです。

  • 必ず一次情報を確認する
  • 引用が可能なサイトかどうか確認する
  • 記事の公開日や更新日を確認する
  • 文章をそのままコピペしない

必ず一次情報を確認する

データを引用する際、検索結果の上位にあるサイトからデータを入手する場合もありますよね。

けれども、検索結果上位の記事で書かれている内容が、必ずしも信用できるものだとは限りません

参照先のURLがリンク切れになっていたり、ソースが不明確な情報を載せていることも十分あり得ます。

どのような場合でも、参照しているデータの引用元(一次情報)は必ずチェックするようにしましょう。

信ぴょう性のあるデータをもとに記事を書けば、メディアの信頼性向上にもつながりますよ!

引用が可能なサイトかどうか確認する

データの引用については、著作権法にて認められている範囲であれば違法にはなりません。

ですがサイトのなかには、引用する際に事前の報告を求めている場合もあります。

そのため、対象とするサイトがどのようなルールを設けているかはきちんと確認するようにしましょう。

多くの場合、引用のルールはサイト下部の「利用規約」や「免責事項」から確認できます。

記事の公開日や更新日を確認する

いくら信ぴょう性のあるデータだとしても、古いデータであれば意味がないですよね。

データを参照する際は、記事の公開日や更新日のチェックもあわせて行うようにしましょう。

読者はつねに信頼できる情報を求めています。せっかく記事を読んでもらえたとしても、誤った内容や時代遅れの情報であれば信頼を失いかねません。

とくに、技術やトレンドに関する情報は日々目まぐるしく変化しているため、執筆する際は注意するようにしてください。

文章をそのままコピペしない

本文を執筆する際、検索上位の記事に書かれた内容を参考にすることもあるでしょう。

ですが、記事内の文章をそのままそっくり使いまわすのはNGです

メディアに掲載されている文章にも著作権が発生します。そのため自分が書いたかのように見せてしまうと、著作権侵害に該当する恐れも。

クライアントとの信頼性にも関わるので、検索上位の記事を読む際は、あくまで参考程度にとどめるようにしてください。

まとめ

この記事では、Webライティングにおけるリサーチ方法やコツ、注意点について紹介しました。

読者の信頼が高いコンテンツをうみだすためには、徹底したリサーチが必要不可欠です。

非常に時間のかかる工程ではありますが、コツさえつかめば執筆時間をぐっと短くできます。

リサーチを行う際は、ぜひこの記事を参考に効率良く情報収集を進めてみてくださいね。

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