案件に応募する際、正式な契約の前にテストライティングが設けられることがあります。
合格しなければ仕事はもらえませんが、不合格だったとしても理由を教えてもらえない場合がほとんど。
そのため対策をとるのが難しく、中にはくじけそうになっている方もいるかもしれません。
この記事ではテストライティングに落ちる理由や受かるためのコツについて、事例をまじえて解説していきます。
テストライティングとは
テストライティングとは、クライアントがWebライターの実力を確認する目的で依頼する記事執筆のことです。
主に、Webライターの文章力や適性などが評価対象となります。
でも文章力を見るだけなら、ポートフォリオでも十分なんじゃないの?
Webライターとして執筆した記事は、編集者の手が加わっている可能性があります。
クライアントが見たいのは、応募者自身がもっている文章スキル。
そのため実際に記事を執筆してもらい、実力を図るとともにより適性のあるWebライターを見極めているのです。
テストライティングの事例
テストライティングの内容は案件によって異なりますが、いくつかのパターンに分類できます。
ここから先は、テストライティングでよく用いられる3つの形式について紹介します。
- 本文執筆のみを行う
- 記事構成と執筆を行う
- テーマをもとに要約を書く
本文執筆のみを行う
クライアントから渡された記事構成をもとに、本文のみを執筆するパターンです。
この形式では、主に基本的な文章力や執筆テーマとの適性があるかどうかが問われます。
記事構成を考える負担はないものの、より有益な記事に仕上げるためには、読者が求める情報や解決策をきちんと把握しておかなければいけません。
本文を書く際には、検索結果の上位記事をいくつか読んでみるなどして、ある程度のニーズ調査は済ませておくようにしましょう。
テストライティングの事例
【概要】
「SEO 対策」というテーマで、検索1位が目指せる構成を作成し、本文を執筆してください。
【記事構成】
URL:https://~
【納品形式】
GoogleドキュメントのURLをメッセージに添付してください。
納品前に、Googleドキュメントの権限を確認をお願いいたします。
【期日】
〇月〇日×時まで
【注意点】
・質問に対する回答は致しかねますのでご了承ください。
・他サイトからのコピペ・引用・無断転載は禁止です。
記事構成と執筆を行う
与えられたテーマに沿って、記事の構成と本文を執筆するパターンです。
クライアントによっては、構成のテンプレートが用意されていたり、本文執筆は最初の一部だけでよかったりなどテストの方法は様々です。
キーワード調査やペルソナ設定もテスト範囲に含まれるため、SEOライティングの知識があるかどうかが重視されます。
テストライティングの事例
【概要】
「SEO 対策」というキーワードで、検索1位が目指せる構成を作成し、本文を執筆してください。
【構成のテンプレート】
URL:https://~
【レギュレーション】
URL:https://~
【納品形式】
GoogleドキュメントのURLをこちらのチャットに貼り付けてください。WordやPDFでの提出は不可です。
【期日】
仮払いから1週間後
※厳しい場合は調整可能ですので、事前にご相談ください。
【注意点】
・原則トライアルに際しての質問はなしでお願いします。
・基本的にフィードバックなどはなく、一発で合否判定させていただきます。
・不合格の場合、理由はお答えしかねます。あらかじめご了承ください。
テーマをもとに要約を書く
与えられたテーマに対し、要約した説明文を書くパターンです。
文字数は500~1,000字程度で、特にルールは設けられず自由な執筆を求められることが多いです。
要約のみの形式では、テーマに対する理解力や、限られた文字数で簡潔に説明する能力が問われます。
文字数が少ないからと油断せず、他のパターンと同様に注意を払うようにしましょう。
テストライティングの事例
【概要】
「強調スニペットとは」というキーワードで、500文字程度で執筆してください。
【納品形式】
こちらのチャットにベタ書きで問題ないです。
【期日】
仮払いから3日以内
テストライティングに落ちる理由
テストライティングで合格できる人数は決まっているため、どんな経験者でも絶対受かるとは限りません。
ですが、一方で「これを守らなければまず落される」というルールも存在します。
順番に解説しますので、知らず知らずのうちに破ってないか確認してみてください。
- 誤字脱字がある
- 冗長表現が多い
- マニュアルや指示を守ってない
- コピペの割合が多い
- 納期を守ってない
- ビジネスマナーがなっていない
誤字脱字がある
誤字・脱字をなくすことは、Webライターにとって必要最低限のスキルです。
クライアント目線で考えてみれば、お金を払って執筆を頼むのですから、きちんとした文章が書けない人に仕事を任せたくないですよね。
入力ミスが多ければ余計な修正作業が発生しますし、それだけクライアントの負担を増やすことになります。
ちょっとした意識で改善できますので、納品する際は誤字脱字がないかよく確認するようにしましょう。
誤字脱字を防ぐ方法
- 一晩おいてから文章を見直してみる
- WordやGoogleドキュメントの添削機能を活用する
- 声に出して読んでみる
- 印刷して確認してみる
冗長表現が多い
一文あたりが無駄に長い文章も、クライアントにとっては印象が良くありません。
冗長表現がなければ、同じ文字数でもさらに有益な情報を盛り込めるためです。
同額の報酬を払うのであれば、間延びしていて情報が少ない記事より、一文が短く密度が濃い記事のほうが望ましいですよね。
冗長表現をなくすと読みやすさも格段に向上するので、執筆する際は十分に注意してください。
冗長表現の例
- 当社のツールを使うことによって、簡単にレポートを作成することができます。
⇒当社のツールで簡単にレポートを作成できます。 - この問題について解決するために、話し合いの場を設けましょう。
⇒この問題について話し合いましょう。
マニュアルや指示を守ってない
テストライティングでは、提出方法や文字数など何かしらの指示を受けることがあります。
クライアントから出される指示は、記事を書くうえで守るべき最低限の条件です。
書いた記事を提出する前に、提示された内容に反してないかはよく確認するようにしましょう。
執筆マニュアルがある場合は、レギュレーションが細かく決められてますので、時間をかけてしっかり読み込むことをおすすめします。
コピペの割合が多い
記事を書く際、キーワードで検索して上位に出た記事を参考にすることもあるかもしれません。
ですが、いくらネット上に似たような記事があがっているとはいえ、文章をそのままそっくり使いまわすのはNGです。
クライアントとの信頼性に関わりますし、ひいては著作権侵害のリスクもあります。
最近ではコピーチェックツールもあるため、既存の記事と内容が被ってないかよく確認してみてください。
CopyContentDetector|無料のコピペチェックツール
納期を守ってない
特に企業が運営するメディアですと、月ごとのノルマや記事の更新日が決まっている場合があります。
決められた期日までに納品できなければ、クライアント側に多大な迷惑をかけてしまうことも。
テストライティングでは、納期を守っているかどうかも採用基準の一つとなっています。
記事を書く際は、必ず納期に余裕をもって執筆するよう注意してください。
ビジネスマナーがなっていない
テストライティングでは、記事だけでなく執筆以外の適性も見られています。
具体的には、コミュニケーション能力や連絡への返答速度など、クライアントとのやりとりに関する点です。
いくら良い記事を書けるライターだとしても、仕事をするうえで支障が出るのならば採用したくはないですよね。
テストライティングの内容だけでなく、日ごろの連絡にも問題がないか気を配るようにしましょう。
テストライティングに受かるコツ
これまでに説明したルールを守るだけでは、他の応募者と差をつけることはできません。
正式に契約を結んでもらうためには、「この人と仕事がしたい!」と思えるようなメリットが必要です。
ここから先は、クライアントに良い印象を与えられるポイントについても紹介していきます。
- 納期より前倒しで提出する
- 掲載先のメディアにあった文章を書く
- わからない点は早めに質問する
- 丁寧な対応を心がける
納期より前倒しで提出する
納期いっぱいを使って記事を見直すよりも、早めに提出した方がクライアントには喜ばれます。
納期が前倒しになればスケジュールに余裕ができますし、万が一トラブルがあった場合のリスクも回避できるためです。
ただし早く提出することに躍起になるあまり、記事の品質が下がるのは良くありません。
納期の前日、可能であれば2~3日前の提出を目標として執筆するのをおすすめします。
掲載先のメディアにあった文章を書く
掲載先のメディアが分かっている場合、まずは投稿記事をひと通り読んでみてください。
数記事読めば、どのような文章を書くWebライターを求めているかがある程度把握できます。
たとえばお堅い雰囲気のメディアに対して、砕けた文章の記事を書くのは似合わないですよね。
記事の雰囲気や文章表現をあわせると採用してもらいやすいので、積極的に調べるようにしましょう。
依頼概要にはURLがなくても、プロフィール情報から参照できる場合があります!
チェックポイント
- 何行ごとに改行しているか
- 堅い表現か、砕けた表現か
- 漢字の開き具合(例:既に⇔すでに)
- 見出しごとの本文の量
わからない点は早めに質問する
マニュアルや指示内容で不明な点があった場合、「書いてないから」と自分で判断するのは良くありません。
どう対応するかで悩んだら、事前にクライアントへ相談するようにしましょう。
ただしクライアントの時間を割かないよう、早い段階でまとめて質問することが重要です。
また、あまりに質問が多すぎても「自分で判断できない人だ」と思われてしまうため、調べてわかる質問は避けるようにしてください。
丁寧な対応を心がける
納品物に優劣がない場合、最終的には応募者の人柄が判断の決め手となる場合があります。
そのため、テストライティングだからといって、返信をおろそかにするのは良くありません。
これから一緒に仕事をするのであれば、クライアントも気持ちよく仕事を進められるライターを選びたいはず。
執筆外のやりとりにも十分気を配ったうえで、テストライティングに臨むようにしましょう。
まとめ
この記事では、テストライティングに落ちる理由や受かるためのコツについて、事例をまじえて解説しました。
最初は難しいかもしれませんが、回数を重ねればだんだんと合格のコツが掴めますので安心してください。
また記事の内容だけでなく、コミュニケーション能力や連絡に対する返答速度も重要です。
他の応募者と差をつけるためにも、ぜひ紹介した内容を参考にテストライティングに励んでくださいね。