近年では「少しでも収入を増やしたい」という思いから、空き時間で副業を始める人が増えてきています。
そのなかでも、とくに人気なのがWebライター。パソコン一つで作業できますし、専門スキルなしでも始められるのが魅力的ですよね。
けれども始めるにあたって、何からすればいいのかわからず困っている方もいるかもしれません。
この記事では、Webライター向けの仕事の取り方や選ぶ際のポイントについて解説していきます。
Webライターの仕事の取り方
案件を得る方法は様々ありますが、おおまかに以下の4つがあります。
- クラウドソーシングから応募する
- SNSで募集している案件に応募する
- SNS・ブログからの依頼を待つ
- Webライター向けのコミュニティに参加する
クラウドソーシングから応募する
初心者の場合は、最初はクラウドソーシングを利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングでは様々な仕事が紹介されており、登録ユーザーであれば誰でも案件に応募できます。
応募のプロセスが決まっているので、契約の流れがわからない方でもスムーズな取引が可能です。
初心者向けの案件も数多くあるので、まずは各サイトでどのような仕事があるか確認してみてください。
SNSで募集している案件に応募する
クラウドソーシングだけでなく、SNS上でもWebライターを募集していることがあります。
案件を見つけたい場合は、「#ライター募集」や「ライター 募集」などのキーワードから検索できます。
ただしこれらの案件は、クラウドソーシングに比べるとそこまで多く出回っていません。
Webライター用のアカウントをお持ちの方は、募集案件がないかこまめにチェックするにしましょう。
SNS・ブログからの依頼を待つ
SNSやブログがある場合は、クライアントからの依頼を待つのも選択肢の一つです。
相手から依頼をいただくには、経歴や実績についてまとめた「ポートフォリオ」を作成する必要があります。
ちなみに、当ブログもポートフォリオを載せていますよ!
直接の依頼では、クラウドソーシングと異なり契約時に手数料が発生しないというメリットがあります。
また仕事を引き受ける立場である以上、より優位な待遇で仕事を得られる可能性が高いでしょう。
ある程度実績がたまってきたら、ぜひ自分だけのポートフォリオを作成してみてくださいね。
Webライター向けのコミュニティに参加する
オンラインコミュニティと聞くと「仲間同士で繋がり、スキルを高める場」というイメージがあるかもしれません。
ですがWebライターの場合、コミュニティを通じて仕事を紹介してもらえることがあります。
それだけでなく、Webライター同士で情報交換ができたり、モチベーションの維持に繋がったりとメリットも盛りだくさんです。
どのコミュニティも月数千円ほどで参加できますので、興味のある方はぜひ入会してみてください。
代表的なオンラインコミュニティ
- Webライターラボ:中村昌弘氏(@freelance_naka)運営のオンラインコミュニティ
- ライター組合:佐々木ゴウ氏(@goh_ssk)運営のオンラインコミュニティ
- ポチらせる文章術 実践ラボ:大橋一慶氏(@minnano_copy)運営のオンラインコミュニティ
Webライターが仕事を取るまでの3ステップ
多くの場合、初めはクラウドソーシングで仕事を探すことになるでしょう。
ここから先では、Webライター向け案件を獲得するまでのステップについて紹介します。
- サンプル記事を2~3本書く
- クラウドソーシングに登録する
- Webライティング案件に応募する
え、そんなすぐに応募して大丈夫なの?
仕事内容によっては、初心者向けにマニュアルを用意してくれているクライアントもいますのでご安心ください。
早めに実戦経験を積めば、受注実績も増えますし効率的にスキルアップができます。
「初心者なのに応募して大丈夫かな…」と尻込みせず、勇気を出して案件に応募してみましょう。
サンプル記事を2~3本書く
今まで執筆した経験がない方は、最初に何本か記事を書いてみるのがおすすめです。
なぜなら初心者の状態だと、仕事概要を確認しても自分に合っているかどうかわからないからです。
- 記事ごとの文字数は何字以上か
- 何日後までに記事の納品が必要か
- 月に何記事くらい納品できるか
これらの情報は、自分の執筆スピードを知らなければ良し悪しの判断ができません。
パパっと記事を書き始めたい方はnote、ライターとしてのスキルを高めたい方はWordPressでブログを立ち上げてみてください。
記事を書く際は、執筆実績としてクライアントに見せることも想定し、2,000字以上を目指すようにしましょう。
クラウドソーシングに登録する
Webライティングのコツがつかめたら、さっそくクラウドソーシングに登録します。登録するサービスは、先ほど紹介したクラウドワークスとランサーズがおすすめです。
ユーザー登録を済ませたら、案件へ応募する前にまずプロフィールの設定を行います。
というのも、プロフィールが充実していないとどのような人物なのかわからず、応募してもクライアントに選んでもらえない可能性があるのです。
自己紹介を記載する場合は、以下のテンプレートを参考に内容を埋めてみてください。
自己紹介のテンプレート(例文あり)
はじめまして、〇〇と申します。
Webライティングをメインに活動しています。
【略歴】
・2019年3月:〇〇大学を卒業 ※大学名をふせてもOK
・2019年4月:〇〇株式会社に入社 ※会社名をふせてもOK
・2024年5月:Webライターとしての活動を開始
【得意分野】
・恋愛
・アウトドア
・旅行
得意分野以外のライティングもお引き受け可能ですので、お気軽にご相談ください。
【使用ツール】
・WordPress
・Googleドキュメント/スプレッドシート
・Word/Excel/PowerPoint
は基本的な操作であれば問題なく使用できます。
【稼働時間】
平日:19:00~23:00の間で、1日2~3時間稼働しています。
土日祝:13:00~23:00の間で、1日5~8時間稼働しています。
納期を守ることはもちろん、丁寧なコミュニケーションを心がけております。
平日の日中は連絡が難しい場合もありますが、できる限り迅速に対応するよう努めさせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。
Webライティング案件に応募する
プロフィールの入力を済ませたら、Webライター向けの案件を探して応募します。
記事作成だけでも数百以上の案件があるため、初めのうちはどれにすればいいか戸惑うかもしれません。
初心者の場合は、以下を参考にして案件選びをしてみましょう。
- 文字単価が0.5~1.5円程度の案件
- 1記事あたり2,000~5,000文字程度の案件
- 構成やマニュアルを提供してくれる案件
文字単価0.1円の案件もたくさんあるけど…初心者なのに高望みしていいのかな?
文字単価の低い案件の方が採用されやすそうに見えますが、じつは低すぎるのも良くありません。
契約できたとしても、労力に見合った報酬が得られず、結果的にモチベーション低下へと繋がってしまうからです。
たとえ初心者であっても、サポートが手厚いクライアントであれば問題なく作業できます。
そのため、文字数に無理がないかどうかや、構成・マニュアルが用意されているかを重視して案件を選ぶようにしましょう。
初心者がWebライター案件を選ぶときの注意点
初心者が案件を選ぶ際に注意したいポイントは、以下の3つです。
- 仕事の依頼概要をよく読み込む
- 悪質な案件募集に注意する
- クライアントの評価や募集実績を確認する
クラウドソーシングでは様々な仕事が紹介されています。ですが、なかには初心者が陥りやすい罠もあります。
仕事を受けるのであれば、報酬だけでなく自分に合った依頼を選び取るのも重要です。
順番に説明していきますので、案件を選ぶ際の参考にしてくださいね。
仕事の依頼概要をよく読み込む
まず大事なのが、案件の依頼内容や条件などをしっかり読み込むことです。
「えっ?」と思われるかもしれませんが、意外に見落としがちなポイントなのです。
たとえば…
- 文字単価は高いけれど、10,000文字の記事を月8本がノルマ
- 1回の納品につき5,000円貰えるけれど、納入する際は10記事で一組(実質1記事で500円)
一見よさげな案件でも、よく見ると厳しい条件になっている場合があります。
同様の理由で、仕事内容が細かく書かれていない案件にも警戒が必要です。
応募する際はきちんと依頼概要を読み、無理なく仕事ができそうかを確認してからにしましょう。
悪質な案件募集に注意する
クラウドソーシングには、残念ながら悪質なクライアントも存在しています。
具体的には、ユーザー登録したばかりの初心者を狙い、商材やサービスを売りつけようとする業者です。
怪しい案件の例
- 実績になることや、無料でスキルアップできることを訴求している案件
- 「動画を見て感想を書くだけ」など、作業のハードルが極端に低い案件
- 募集人数や契約人数が数百人以上におよぶ案件
このような案件は、契約が完了した後でLINE公式やZoomでの面談に誘導してくることが多いです。
クラウドワークスでは、利用規約にて外部サイトへの勧誘行為を禁止しています。
仕事依頼ガイドライン、利用規約に抵触するような悪質案件についてのお知らせ
たとえ実績になったとしても、自分のためにはならないので、よく考えて案件を選ぶようにしてください。
クライアントの評価や募集実績を確認する
案件自体は問題がなさそうに見えても、クライアント側に問題がある場合もあります。
具体的にチェックすべき点は、評価や募集実績、プロジェクトの完了率です。
- 評価コメントのなかで、揉めたような内容が記載されている
- 募集実績が10件以下(案件の依頼に慣れていない可能性がある)
- プロジェクトの完了率が70%以下(途中で契約をキャンセルされるリスクが高い)
初心者が案件を受けるうえでは、クライアントが信頼できるかどうかにも気を配る必要があります。
目先の報酬にとらわれず、契約した後で支障が出ないかもよく考えて、応募を検討するようにしましょう。
仕事の受注率を上げるポイント
初心者のうちは実績がないため、応募しても契約に繋がらない案件がほとんどです。
とにかくアプローチすることが大事ですが、そのなかでも注意すべきポイントについて紹介します。
- 求めるレベルが「初心者」の案件を選ぶ
- 資格・経験が活かせるジャンルを選ぶ
- 依頼内容にあった提案・応募文を書く
求めるレベルが「初心者」の案件を選ぶ
まず見るべきは、案件に求められるレベルが「初心者」になっているかどうか。
見落としがちですが、クライアントがどのような人物を求めているかは重要です。
経験者やプロを対象とする案件に応募しても、よほどの理由がない限りなかなか採用されません。
ブログの運用歴が長い場合や、募集条件と専門スキルが合致する場合をのぞき、基本的には初心者向けの案件で応募するようにしましょう。
知識・経験が活かせるジャンルを選ぶ
案件を選ぶ際には、持っている知識や経験が活かせるジャンルにするのがおすすめです。
なぜなら経験のないジャンルを選んでしまうと、調査や執筆にどうしても時間がかかってしまうためです。
それよりは馴染み深いジャンルを選んだ方が、質の高い記事が書けてコスパもいいですよね。
クライアント目線でも、専門性のある人を採用したいと思っているので、応募するジャンルはよく考えて決めてみてください。
依頼内容にあった提案・応募文を書く
案件によっては、提案・応募文に書くべき内容を指定している場合があります。
せっかく求める人物像が合致していても、提示されている条件を守れなければ不採用になってしまうことも。
提案・応募文を書く際は、必要な情報をふまえつつクライアントが「採用したい!」と思うような内容にしましょう。
具体的には、以下を意識して書いてみてください。
- 依頼内容に対し、自分が持っている知識や経験を記載する
- (可能であれば)依頼内容に関連する分野のサンプル記事を載せる
- 自己PRとして、仕事に対する熱意や意気込みを伝える
まとめ
この記事では、Webライター向けの仕事の取り方や選ぶ際のポイントについて解説しました。
初心者のうちは応募してもなかなか採用されず、気落ちしてしまうこともあるかもしれません。
もし案件がとれない場合は、実績作りのためブログに専念したり、文字単価を落として経験を積んだりするのも一つの手です。
応募数を重ねていけばいつかは必ず採用されますので、辛抱強く乗り切るようにしましょう。