強調スニペットとは?検索画面の上部に表示させる5つの対策を紹介

「ブログへ集客したいから、検索結果の上のほうで記事を表示させたい!」
「検索結果10位以内には入っているのに、上位の記事が目立って全然見てもらえない…」

メディア関連の記事を書いていて、このような悩みに頭を抱えた経験はないでしょうか。

Google検索で記事を目立たせる仕組みのひとつに、「強調スニペット」があります。

強調スニペットに採用されると、広告費をかけず記事を目立たせることができます。ですが、採用倍率が高いため狙うのは至難の業です。

そこで今回は、強調スニペットの概要や種類、出し方のコツについて解説します。

目次

強調スニペットとは

強調スニペットとは、Googleで検索されたキーワードに対し、回答となる情報を検索結果の最上部に表示する機能のことです。

表示される内容は、検索結果の上位にある記事より抜粋されます。

例として、Google検索で「強調スニペットとは」と入力してみましょう。

すると検索フォームの下に、キーワードに対する回答と引用元の記事が出てきます。

強調スニペットで表示されれば、自分の書いた記事がユーザーの目にとまりやすくなります。そのため、今まで以上の集客が期待できることでしょう。

ですが、強調スニペットはすべての検索ワードで表示されるわけではありません

SEO対策をするうえでは、どのような戦略で検索スニペットを狙っていくかが重要となってきます。

強調スニペットとナレッジパネルの違い

強調スニペットと混同されやすい表示のひとつに「ナレッジパネル」があります。

両者の主な違いは、表示場所や内容、およびその仕組みです。

強調スニペットナレッジパネル
表示場所検索結果の最上部検索結果の右側(もしくは強調スニペットの下
表示内容直接的な回答となる情報検索ワードの概要や関連情報
表示の仕組み記事の中から一部を抜粋し表示Googleが把握する情報に基づき表示

ナレッジパネルとは、「Google側で持つ情報をもとに表示される情報ボックス」のこと。

検索結果画面でいうと右側、もしくは強調スニペットの下に表示されます。

ナレッジパネルで表示される内容は、Googleの検索結果に出てくる様々な情報の寄せ集めです。

つまり、一つの記事が引用元となって内容が表示されているわけではありません。

また、ナレッジパネルの内容は検索ワードに対する回答ではなく、概要となる情報を示すことが目的になっています。

強調スニペットの種類

強調スニペットの表示形式は、おおきく3つです。

  • テキスト形式
  • 表形式
  • リスト形式

検索ワードによって、どの形式が適しているかは異なります。そのため、強調スニペットを狙うのであれば表示の種類を知っておくことが重要です

ここから先では、各形式の違いや見え方についても見ていきましょう。

テキスト形式

テキスト形式は、文章のなかから該当する記述を抽出し表示するパターンです。

上の図では「技術書とは」というキーワードに対し、直接的な回答となる文章が掲載されています。

またテキストだけでなく、記事内の画像があわせて表示される場合もあります。

一番最初に紹介した「強調スニペットとは」の例も、テキストと画像が組み合わされた表示パターンのひとつです。

リスト形式

リスト形式は、回答にあたるリストを記事から抜粋し表示するパターンです。

上の図では「Gmail ログイン 手順」というキーワードに対し、Gmailアドレスを用いたログイン手順が掲載されています。

回答内容によっては、箇条書きで強調スニペットが表示されることもあります。

検索ワードに対して手順や回答を列挙する必要がある場合、リスト形式での掲載確率が高くなるようです。

表形式

表形式は、記事内の表から必要な情報を抜き出して表示するパターンです。

上の図では「大陸 面積」というキーワードに対し、大陸ごとの面積や人口密度が掲載されています。

引用元の記事を訪れてみると、このような表が記載されていました。

【出典】大陸 – 面積と人口|Weblio辞書

検索ワードが「大陸 面積」のため、面積(km2)に関連する項目のみ抜粋されていることがわかりますね。

その他にも、映画の料金など条件・種別によって数値が異なる場合、表形式での回答が多くみられました。

強調スニペットの出し方

強調スニペットを表示させるポイントは、以下の5つです。

  • 強調スニペットが出やすいキーワードを見つける
  • 検索結果の上位(10位以内)を目指す
  • キーワードと簡潔な回答を記載する
  • HTMLのマークアップを整理する
  • Googleが示すポリシーに準拠する

強調スニペットの採用基準は明確になっていないため、残念ながら絶対的なルールというものは存在しません

ですが、強調スニペットに選ばれる記事には、いくつか共通点があるのも事実です。

順番に解説していきますので、記事を書く際にはぜひ参考にしてみてください。

強調スニペットが出やすいキーワードを見つける

検索するキーワードの中には、強調スニペットが表示されやすいものと、そうでないものとあります。

Ghergich & Co.とSEMrushの調査では、強調スニペットが表示されやすいキーワードについて、下記のような結果となっていました。

テキスト形式

質問表現で検索されたキーワードが最も多い
(例:「〇〇とは」⇒〇〇の意味を知りたい)

リスト形式

前置詞表現で検索されたキーワードが最も多い
(例:「〇〇 おすすめ」⇒〇〇のおすすめが知りたい)

表形式

比較表現で検索されたキーワードが最も多い
(例:「〇〇 価格」⇒〇〇の価格が知りたい・比較したい)

強調スニペットを狙うにあたっては、掲載されやすいキーワードの選定が重要です。

せっかく良い記事を書いたとしても、採用されにくいキーワードでは意味がありませんよね。

記事を書く前に、狙っているキーワードが強調スニペットで表示されているか、実際の検索画面で確認するようにしましょう。

検索結果の上位(10位以内)を目指す

強調スニペットを狙うのであれば、まずは検索結果の10位以内に入らなければなりません。

とはいっても、「そもそも上位に入るのが難しい!」と悩む方もいますよね。

そんな時は、まずキーワードで1ページ目に表示された記事の内容をひと通り確認してみてください。

検索結果で上位に入る記事は、言いかえれば「検索したユーザーの需要をかなえている記事」です。

他にも関連キーワードを調査するなど、徹底した競合分析から始めることをおすすめします。

キーワードと簡潔な回答を記載する

記事を抜粋してもらううえでは、ほど良い長さで回答を記載するのも重要です。

Ghergich & Co.とSEMrushの調査によれば、採用されやすいテキストの長さは「40~50語ほど(約300字)」とされています。

こちらは海外の調査結果なので、日本語に置き換えると大体150~200文字程度に相当します。

【引用】強調スニペットに表示されるのに最適な長さ|impress

強調スニペットが表示できるスペースは限られています。そのため、長すぎる文章ではユーザーの問いに答えることができません。

「〇〇とは××である」「〇〇のおすすめは××」のように、1~2文程度で簡潔に記載するようにしましょう。

リストや表に対してHTMLタグを適切に使用する

強調スニペットを表示するかどうかは、Googleの検索エンジンが各記事を巡回し判断しています。

そのためリストや表を抜粋してもらうには、そもそもGoogleに「この部分がリストだ」と理解してもらわなければいけません

(表を画像にして挿入しても、検索エンジン側ではそれが表だと認識できないわけです)

Webページの構成は、HTMLタグを使って伝えることができます。

項目HTMLタグ
テキストp
リストul/ol/li
table/tr/th/td

たとえば<p>というタグでテキストを囲むと、検索エンジン側でも「この部分がテキストだ」と判断できます。

執筆の際には、「検索エンジンが読み取れない形式になってないか」にも注意するようにしましょう。

Googleが示すポリシーに準拠する

強調スニペットを表示するにあたり、Googleで掲げているポリシーがあります。

内容を要約すると、「危険なサイトや公共性に反するサイトは、強調スニペットの表示対象にしませんよ」というものです。

コンテンツを作成するうえで大前提となる部分になるため、一度目を通しておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、強調スニペットの概要や種類、出し方のコツについて解説しました。

いくつかポイントを紹介しましたが、一番大切なのはユーザーに寄りそった記事を書くこと

どのような理由で検索しようと思ったのか、相手はどんな情報を求めているのか?

検索意図を想像して相手が求める答えを書けば、強調スニペットでの表示もそう難しい話ではありません。

執筆する際は、ぜひユーザーの気持ちになって執筆することを心がけてみてください。

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